Beyond SDGs人生ゲームに大崎町が掲載され、大崎中学校でワークショップが実施されました

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金沢工業大学と株式会社タカラトミーが共同開発したゲーミフィケーション教材「Beyond SDGs人生ゲーム」に、大崎町の取り組みが掲載されました。

「Beyond SDGs人生ゲーム」は、2030年を目標年としたSDGsの達成と、その先の2050年における「脱炭素社会」「循環型社会」「自然との共存社会」「ウェルビーイング社会」という4つの社会を内包した、理想の未来の実現に関する教育・学習を行うための『人生ゲーム』です。
一般的な「人生ゲーム」とは違い、プレイヤー同士で協力することで理想の未来を目指します。ゲームには、テラくん、りくちゃん、うみちゃん、そらちゃんという4人のキャラクターが登場し、プレイヤーは、このキャラクターたちが持つ、ほかの人を助けることができる特殊能力を活用しながら理想の未来の実現を目指します。

総務省、文部科学省などの政府機関や野村総合研究所などの大手シンクタンクの資料を参考に作られているため、将来起こる可能性が高い出来事や、開発がすでに始まっている未来の技術についても学ぶことができるそうです。

「Beyond SDGs人生ゲーム」には、「絆カード」という、SDGs達成や循環型社会に向けて先進的な取り組みを進める団体が紹介されているカードがあります。大崎町は、住民と協力し徹底した分別とリサイクルに取り組んでいることが評価され、「2018ジャパンSDGsアワード」内閣官房長官賞を受賞した実績もあり、「絆カード」の一つとして紹介いただきました。

8月には、大崎中学校に寄贈いただいた「Beyond SDGs人生ゲーム」の活用を目指し、開発者の方々に講師としてお越しいただき、大崎中学校の先生方向けのワークショップが開かれました。
今回は、当日の様子をご紹介します。

当日の様子

夏休み中、先生方向けの研修の中で行われた今回のワークショップ。
まずは、金沢工業大学SDGs推進センター研究員で、株式会社LODUの蟹谷慧さんから、ゲーム教材を使う意義などをご説明いただきました。株式会社LODUは、金沢工業大学の大学院生が起業した会社で、SDGsゲームの開発やワークショップ等を行っている会社だそうです。

ご説明の後は、さっそく先生方で「Beyond SDGs人生ゲーム」を体験します。
4〜5名ほどのグループに分かれ、各自所持金5000ドルを元手に駒を進めていきます。
「なつかしい〜。子どもの頃にやった以来、人生ゲームをプレイするのは久しぶり。」といった声も聞かれました。

ゲーム前半では、通常の人生ゲーム同様、プレイヤーそれぞれのお金が多くなったり少なくなったりすることで一喜一憂していましたが、あるポイントを通過したところから、各個人の財産の多寡ではなく、全員で協力することが重要なことだと気づいていきます。
体験プレイを終えて、金沢工業大学SDGs推進センター所長で、情報フロンティア学部経営情報学科の平本督太郎教授から、教材を使ってどんな風に子どもたちと一緒に学んでほしいかが語られました。

一度体験したことで、先生方にも授業の中で使うイメージが湧いたようでした。大崎町の事例も掲載されている「Beyond SDGs人生ゲーム」が、今後大崎中学校の授業でどんな風に使われるか楽しみですね。

遠方からお越しいただき、「Beyond SDGs人生ゲーム」を使ったワークショップを実施くださった平本教授、蟹谷さん、誠にありがとうございました。

(文・企業連携担当 井上雄大)

クレジット

ご協力いただいた方々

  • 金沢工業大学SDGs推進センター所長/情報フロンティア学部経営情報学科教授 平本督太郎様
  • 金沢工業大学SDGs推進センター研究員/株式会社LODU 蟹谷慧様
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