東京ミッドタウン・デザインハブ第100回企画展「かちのかたちたち展ー捨てる手前と後のこと」に出展しました

東京ミッドタウン・デザインハブでの企画展「かちのかたちたち展」に「実践するサーキュラーな活動たち」として大崎町の分別を表現した展示物を作成しました。企画展は12月25日(日)まで開催中です。

企画展に関して(概要)

本企画展は、私たちの暮らしの中で発生する「ごみ」の定義について考察することをテーマとしています。廃棄物事業者によるリサイクル資源の展示や日本に昔からある再利用しているモノ、またアーティストやクリエイターによる展示などが並びます。

全体の展示の様子

大崎町の家庭の分別風景を展示

今回の企画展の中で、協議会は大崎町における一般家庭の資源ごみの分別風景を再現したものを展示しました。27品目の分別の中から特に印象的な要素を抽出しています。

展示風景。二人暮らしの自宅のごみ置き場をイメージ
大崎町は27品目にごみを分けているが、家でごみを分ける際、袋を27個使っているわけではない。量の多いプラや紙、缶、ペットなどはそれぞれ「資源ごみ」用のピンクの袋に入れる。青い袋には埋め立てる「一般ごみ」を入れる。袋には記名欄がある
ごみは洗って干してから袋に入れる。洗うことで資源としての価値が高まる

大崎町における「ごみの定義」は「リサイクルできないもの」を指します。それらは「一般ごみ」と呼ばれ、出口のない資源として、すべて埋め立てられます。

例えばゴムや長靴、血などの体液がついたティッシュやマスクは、大崎町ではリサイクルできないものとして「一般ごみ」として埋立処理されます。

「一般ごみ」以外の、缶・びん・ペットボトル・プラスチック・生ごみ・紙類・金属類・陶器類・衣類・小型家電は、ごみではなく、資源として活用されています。

日本の多くは、リサイクルできるプラスチックや生ごみなどを、資源ではなく、ごみとして焼却処分しています。このように自治体が行っている処理方法によって、「ごみ」の定義が変わるということを知っていただくきっかけになるのではないかと思います。

企画展の感想

日々、協議会の一員として「大崎町のリサイクル」について考えていますが、まさか東京ミッドタウンでこれらが展示されるとは考えもしませんでした。それだけ社会的にも、資源循環や大崎町の分別・リサイクルの取り組みに注目が集まっているのだなと感じました。

この企画展を通して、多くの方々に大崎町の取り組みを知ってもらい、世界の未来をつくる一歩になれば良いなと思います。

(文・建築/設計担当 遠矢 将)

クレジット

ご協力いただいた方々

  • 多摩美術大学TUB 横井 絵里子様
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