大崎町で「OSAKINI Day 2022」を開催しました(前編)

OSAKINI Day

住民の皆さまへ、待ちに待ったお披露目会

大崎町SDGs推進協議会(以下、協議会)では、年に2回、それぞれ企業向けと大崎町の住民の方々に向けた活動報告会を開催しています。

大崎町の住民の方々に向けた大崎町での報告会は、当初今年の7月に開催する予定で準備を進めていましたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、延期となっていました。

そして、ついに11月8日に4ヶ月越しの想いを乗せて、協議会の取り組みを住民の皆さまにお披露目する報告会を開催することができました。

老若男女みんなで「いっしょに!OSAKINI プロジェクト体験会」に込めた想い

コロナ対策のため、参加者は完全招待制でお声がけさせていただきました。

協議会がすでに関わりのある方々のご招待はもちろんのこと、女性や子育て世代の方々とも交流ができればという思いから、商工会女性部や小中学校のPTA、地域の女性団体、役場職員の奥様にもお声がけをしました。

ご招待用のチラシ

協議会の事業は、「大崎町」と「世界の未来をお先に」をかけて『OSAKINI プロジェクト』としています。

普段は町外の企業や団体とやりとりをすることが多いのですが、今回は、町民の皆さまとも、今どんな方々が大崎町に注目し、どんな取り組みが始まっているのかを共有したいと考え「いっしょに!OSAKINI プロジェクト体験会」というサブタイトルを設定しました。

当日は、部屋に入りきらないほど多くの方々にご来場いただいた

トークで活動を知り、量り売りコーナーで体験

当日は基調講演や活動報告が行われる「メイン会場」、取り組みがさらに詳しく分かる「展示コーナー」、そして、協議会が目指すサーキュラーヴィレッジ・大崎町の完成イメージを少しでも体験していただけたらという思いで設けた「量り売りコーナー」の3つのコンテンツをご用意しました。

当日のタイムライン。トークの間に「量り売りのお買い物体験タイム」を挟み、「知る⇄体験」を繰り返すことで、協議会の取り組みを身近に感じてもらう設計に

13時に開場し、量り売りコーナーがスタートしました。開会宣言の1時間前にも関わらず、開場と同時に多くの方々にお越しいただきました。

20名程入れる量り売りコーナーはあっという間に満員に

そして客席がいっぱいになったところで、東町長の開会宣言、そして協議会の中野事務局長より協議会の設立経緯についてご説明しました。

東町長による開会宣言
中野事務局長から協議会の設立経緯についてご説明
総合司会を務める協議会広報の中垣。協議会の活動紹介をしている町報「広報おおさき」に毎月登場しているため「見たことがある!」という参加者も多かった

そして基調講演として、MBC南日本放送に所属している気象予報士の亀田晃一さんと大崎町SDGs推進協議会 サーキュラーヴィレッジラボの大岩根所長との対談からスタートしました。

亀田さん(左)と大岩根所長(右)の対談の様子

亀田さんからは、大崎町や鹿児島県内など身近に起きている気象の変化から、地球規模での異常気象についてお話がありました。その日の夜はたまたま皆既月食が見られる日で、耳寄りな情報も折り混ぜるなど、お話が住民の方々もイメージしやすい内容で非常にわかりやすかったです。

MBC南日本放送所属 気象予報士の亀田さん

そして、大岩根所長からは、気象の変化や気候変動の原因や、私たちにできることは何かについてお話をしました。「スナック菓子が地球温暖化を招く!?」といった投げかけから、世の中の事象がどう関連し合っているのかについて、わかりやすくご説明いただきました。

大崎町SDGs推進協議会サーキュラーヴィレッジラボの大岩根所長。ふだんは硫黄島在住

お二人のトークセッションのあとは、会場の参加者同士で感想を言い合う場ももちました。「パーム油は椰子の木の生育時にCO2を吸収しているが、それでも環境負荷は大きいのか?」や「新たなエネルギー源として水素を活用するのは環境負荷的にどうなのか?」など、かなり専門性の高い質問を、参加の皆さまからいただきました。

OSAKINI Day 2022

そして後半のステージでは、協議会の活動について報告をさせていただきました。

多数ある協議会事業のうち、この場では教育事業・企業連携事業・研究事業についてご紹介しました。

教育事業については担当の森川より、大崎町教育委員会と小中学校の先生方とともに取り組んでいる『教材開発プロジェクト』について話をしました。

子ども達や先生との写真を多用しながら説明。当日は教育委員会関係者やPTAの方々も来られていて、協議会としてどんな教育機会を提供していきたいかお伝えすることができた

企業連携事業については担当の藤田よりお話しました。今年の6月に鹿児島相互信用金庫(以下、そうしん)と共催した、中小企業と環境×ビジネスについて学ぶ『GREEN KAGOSHIMA』について、そうしん地域支援部の岩下久志さんをお招きしてご説明しました。

そうしん・岩下さん(左)と担当の藤田。会場には事業者の方々も多く、少しでもこれからの経営のヒントになれば良いという思いで、GREEN KAGOSHIMAの開催意義や、これから起こしたい変化についてお話いただいた

そして最後に、研究事業について担当の井上、宮崎大学の土屋有准教授、大岩根所長の3名でお話ししました。

まず始めに井上(左)より、研究事業の概要と、研究者とどんな連携を図っていきたいか、大崎町で研究することの意義などを紹介

宮崎大学の土屋先生からは、現在大崎町内のスーパーで行っている住民アンケート調査について途中経過の報告と、結果の活用方法についてお話いただきました。

土屋先生は宮崎県都城市出身ということもあり、鹿児島弁に近い宮崎弁でお話され、参加の皆さまはかなり聞き込んでいた様子でした。また調査については「スーパーで商品を購入する半数以上の方々が、ごみの量や分別の手間を想像しながら買い物されている」など、調査の途中経過で見えてきたことを共有いただき、参加者も頷きながら聞かれている様子が印象的でした。

宮崎大学 土屋准教授

また、ステージの合間で休憩が取れるよう、後方には展示コーナーも設けました。協議会理事企業であるそうしんや、有限会社そおリサイクルセンターとの連携事業、会場となったジャパンアスリートトレーニングセンター大隅の紹介パネルを設置しました。

展示コーナーのパネル

最後は、みんなで集合写真の撮影。マスクをしているので、この写真を見るまではあまり分からなかったのですが、皆さんが笑顔で写っており、大成功に終えられたことが分かってほっとしました。

後編では、量り売りブースや展示の設営時に実施した、ごみの出ない工夫やポイントをご紹介します。

(写真:リアライズ、文:ディレクター 藤田香澄、広報・制作担当 立花実咲)

クレジット

ご協力いただいた方々 

<登壇>

  • MBC南日本放送所属 気象予報士 亀田晃一様
  • 宮崎大学 地域資源創成学部 准教授 土屋有様
  • 鹿児島相互信用金庫 地域支援部 副部長 岩下久志様

<量り売りコーナー>

<備品貸し出し>

<会場・設営>

<企画・制作>

  • MBC南日本放送 営業局 テレビ営業部 副部長 豊丸大輔様
  • チラシ、パネル制作:株式会社G&Company
  • 登壇資料作成:仲絵理⾹様
  • イベント写真・動画撮影:リアライズ
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